2012年8月7日火曜日

深イイ話し!その②

「ポスター(チラシ)になった、雨田光弘氏 原画 タイトル「A」のこと」
~ 第35回福井大会がこの絵に托した本当の気持ち ~

日本フィルハーモニー交響楽団のこと

そんなすごいオーケストラですから、そのメンバー、楽団員は超一流の演奏家たちです。雨田光弘さんはもちろん、そうですねぇ~ 、例えばワールドカップを戦うサッカー全日本A代表メンバーといったところでしょうか。全国の幾千、幾万のプレーヤーの中から選出された人たち。当然ですがその個人技は群を抜いています。
 ただ一方でご存知のとおりその個人技だけではおそらく一勝も出来ないことは想像が出来ます。それはきっと日本フィルハーモニー交響楽団であっても同じこと。このポスター(チラシ)のモデルは日本フィルハーモニー交響楽団です。個性派ばかりの猫(演奏家)たちです!待ち合わせ時間を気にしているのでしょうか時間ばかり気にしている猫、ちょっとスマシタ猫、不謹慎にも今正に好物の魚をたいらげたばかり猫。等など、それはもう大変ですよ!そこでいよいよ、原画のタイトル「A」のもつ意味は重要です。
 CDEFGABCは、ドレミファソラシドです。つまり「A」は、指を折って口ずさんでみてください。はいっ!親指から始めた指は「A」の所で小指が立っていますね。それでは同じように今度はドレミとやってみてましょう。ほらまたきっと小指が立っていますよね。そうなんです。「A」は音階の「ラ」なんです。前列中央には指揮者(コンダクター)がいます。そしてその左側に一人だけ立ってバイオリンを足に挟んでいる白色の猫。コンサートマスターと言います。このコンサートマスターの奏でる「A」(ラ)こそが、個性派揃いで一見不揃いの猫(演奏家)たちが一瞬にして屈指のオーケストラに変身させるのです。つまりすべての奏者と楽器たちがこの「A」(ラ)に感性と研ぎ澄まされた音に同調(チューニング)します。

 さて、今私たち障害分野にとってのタイトル「A」はきっと「障害者権利条約」であり、「基本合意文書」であり「骨格提言」であると思うのです。猫(演奏家)たちは、様々な困難や障壁を乗り越えて来た障害者制度改革推進会議や総合福祉部会の委員や部会委員。正しく全日本プレーヤーに相応しい精度をあげてきました。
 それでは敢えてコンサートマスターは?と問われたら、やや黒子に近い立ち回りで遠慮がちにそれでもハッキリと「きょうされん」と応えたいと思います。そして最後にどうしても強調したいのは、ここの指揮者(コンダクター)は、間違いなく「国」(政治)です。素晴らしい音楽は「演奏家」と「指揮者」、そして「聴衆」との「相互に創造し合う空間、力量」によって生まれると言われます。その相互作用こそが発揮されてコンサートホール全体を包み込み深い感動となり成功につながるのですから。

 「よく指揮者(コンダクター)」は独裁者になり得るのだとの議論があります。確かに今の政治を見ていると残念ながら言い訳けできないでしょう。障害分野ばかりか世論を無視した消費税増税に原発再稼働。
今だからこそ「A」は決して曖昧に出来ません。妥協を許しません。
だからこそ私たちは自身の感性を高めると同時に、より多くの人たちとの共同を願います。
決して諦めません。

9月29日、30日。何としても質の高い、多くの人たちに支えられた、そして何より感動に満ちあふれた大会にしたいと思っています。ポスター(チラシ)の猫(演奏家)たちは僕たちをこっそりと励ましてくれています。

                               201286日 きょうされん理事 福井支部 具谷 裕司

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