2012年8月29日水曜日

深イイ話し! その④

 雨田光弘先生との出会い。そして今大切につながり受け継がれたもの。

本日8月28日いよいよ本日をもって大会1ヶ月前となった。参加組織目標の2000名にあと289名、いよいよ300名を切ってきた。
何としても目標を達成したい。いや何としても達成させなければ! 直接は何もできないけれどそんな想いで少し間は開いた「深イイ話し!その④」を書くことにしました。どうか読んで頂いてお一人でもお二人でも参加申し込みをと心から願います。

さて、「1日目夜の大交流会」は聞くところによるともうすでに満員御礼状態とのこと。
会場の関係でせっかく申し込んで頂いたのに「お断り」をしなければならなくなりました。本当にごめんなさい。
実は「深イイ話し!その③」で書いた「サプライズ?!」の話しは、この「大交流会」でも(・・)用意されていました。
決して「その残念なお気持ち」を完全に補うことはできませんが、そっとそのサプライズ。明かします。

今から3年前に地元紙「福井新聞」に投稿された「追悼」の文があります。そのまま書いてみますね。
『「もっと早くから障害のある人たちに出会っていたら良かった。そうすれば僕の音楽家としての人生はもっと豊かなものになっていたのに違いないのに…。」
 先生とは1990年に開催した「仲間たちとのコンサート」からお付き合いをさせていただきました。
「グレードが低い。文化には程遠い。」 当時、県の教育委員会や文化関係者までが、そう言い放って後援さえもしてもらえなかった時期に、「ここにこそ本物の文化がある。」と、以来一貫して先頭に立って、演奏は勿論、音楽監督や実行委員長を担ってくださいました。毎年クリスマスの夜には「ハープアンサンブル」の優しい音色をプレゼントしてくださいましたし、アイリッシュハープを背負って東京での障害のある人たちの全国大会に仲間たちと共にステージに立ち、京都で「障害者共同作業所」に対する自治体による補助金カットが不当に行われたと伝えると、すぐさま現地に駆け付け怒りの演奏で関係者を励まされ、またある時には、「ハープはもとより華やかな楽器ではない。路上の道行く人に直接語りかけてこそ本望。」と、12月の寒空の下で「国会請願署名行動」をする私たちと一緒に連帯の演奏をしてくださるのでした。いつも仲間たちのすぐ側に先生とその演奏はありました。「文化と福祉は同じ。だからこそ一緒に行動することが大事。」これもまた氏の口癖でした。我が国のあまりにも貧困で悲しいまでの文化や福祉予算を憂い、いつも怒りと情熱を忘れない青年のような先生でした。』
この先生のお名前は「雨田光示先生」です。皆さんお気づきになりましたか?そうです。今回の福井大会のポスターの原画をプレゼントして頂いた「雨田光弘先生」は、この光示先生の弟さんにあたります。
そしてもう一つ。今回の会場大ホールの外「ホワイエ」中央にある「彫刻」。実はこのお二人のお父様にあたる「雨田光平」先生の作品です。お二人のお父様は彫刻家であり画家でありハープ奏者、京極流箏曲国家無形文化財の箏曲家でもいらっしゃいましたし、福井市の第一番目の市民栄誉賞受賞者でいらっしゃいました。
更にもう一つ驚きの事実を皆様にお教えいたします。「大交流会」で歓迎コンサートの演奏をして頂きます、チェロ奏者、実は光平先生のお孫さん、そして光示先生のご長男、そして光弘先生の甥でいらっしゃって奥様の真由美さんとお二人で演奏して頂くのが、「雨田一孝さん」です。
更に、更に、なんと今大会の大切な記録写真を担当して頂くのはその一孝さんの弟さん、つまり光平先生のお孫さん、そして光示先生のご二男、そして同じく光弘先生の甥でいらっしゃって、写真、映像分野で大活躍されている今話題のAmada Photo Studio「雨田芳明さん」なんです。もう言葉になりません・・・ただただスゴイでしょ!

そして今回、「大交流会」(夜6時~)の開会前に(夕方5時過ぎから)会場大ホールの外にて「サロン(ホワイエ)コンサート」を開催します。
実はここ福井は国産ハープ生産日本一。青山ハープは有名です。そのグランドハープを演奏されるのは「中井子さん」です。雨田光示先生を師事されました。フルートの「大橋優子さん」と共に素敵な時間と空間をつくって頂きます。なかなか耳にすることのできないその音色と演奏をどうかたっぷりとお楽しみください。
このサロン(ホワイエ)コンサートはお申し込みなしで、どなたでもお聴きになれますよ。是非!

2012.08.28 きょうされん理事福井支部 具谷裕司

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