2012年7月26日木曜日

石川支部の野間さんよりメッセージが届きました!

記念講演
池辺晋一郎さんに期待します!

池辺晋一郎さんのコンサート?
 カンタータ「悪魔の飽食」コンサート石川公演に誘われました。あまり行きたいと思えないタイトルでした。夫が副実行委員長、実際に唄うということ、そしてまだチケットが売れていないと心配していたので、それじゃ「行かなきゃ」と思いました。よーく見ると森村誠一原詩、池辺晋一郎作曲・指揮と書いてありました。池辺晋一郎さんはきょうされんの福井大会の講演の方だったと思い出し、それじゃ「売らなきゃ」と思い、あちこちにメールを出しました。
悪魔の飽食の意味 
 コンサートの日、森村誠一さんと池辺晋一郎さんの短い対談の中で、戦争中に、日本軍が中国のハルピンで何をしたのかを知りました。石井中将が率いる731部隊が、罪のない現地の普通の元気な人たちをマルタと呼び医学の人体実験につかったのです。細菌実験としては、コレラ、ペスト、チフス、赤痢、梅毒、等を感染させ、どのように発病し、どのように苦しみ、どれくらいで亡くなるか、更に、凍傷、やけど、飢餓、感電等ありとあらゆるむごい実験を行い、息も絶え絶えに苦しむ人を毒ガスでどれだけ持つか…。マルタは女性も子どもも、お年寄りも。日本軍で、異議を唱える人はいなかった。それだけ戦争は人を麻痺させ、また反抗できない状況を作りだしていたといえます。(しかも石井中将は金沢医専(現金沢大学医学部)出身、戦後731部隊の幹部が金沢へ帰り、小坂町の野間神社に隠れていたのだそうです。金沢は特に関係がある土地だそうです)
舞台では500人の合唱+オーケストラ→壮観なアンサンブル
 このことを森村さんが1981年ノンフィクション「悪魔の飽食」として告発、発表され、日本人はもとより世界を震撼させたのです。この内容を合唱組曲としたのがこのコンサートでした。石川県の100人、そして全国から400人の計500人が舞台に立ち、オーケストラアンサンブルかなざわが演奏、そして指揮が池辺晋一郎さん、音楽堂ホールは超満員(1500)でした。公演が終わったとき、感動と涙と同じ日本人としての懺悔の思いで拍手しました。
鳴りやまない拍手、ずっと拍手をしていたい
              …こんな気持ちは初めて
 どれだけ拍手しても、拍手を止めようという気持ちにならないのです。このままずっと拍手していたい、私の思いはこの公演を計画、立案、実行、出演された全ての人への感謝の気持ちであり、同意であり、賞賛でした。舞台を見て、聴いて、こんな気持ちになったことがかつてあったでしょうか。いいえどんなにすばらしい舞台を観て感動しても、こんな思いになったことがありませんでした。両手を挙げて拍手し、アンコール曲を聴いてまた拍手し、見ず知らずの両隣の人ともすごいすごいと一緒に目を真っ赤にして、感動を共にした心が通じ合って一緒に拍手をし続けました。
池辺晋一郎さんに期待する
 こんな音楽を創り出された池辺さんの講演が待ち遠しくなりました。何もわかっていない私たちに、できればいやなことを知らないで済ませたいと思っている大勢の日本人に、だいじな生き方を、優しく、穏やかに、そして厳しく、またそういう中にユーモアを交えて、語られるのではないかと思います。一言も漏らさず聴きたいと期待が大きくふくらみました。
                       石川支部ひろびろ作業所 野間比南子

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